さらに『ヤフー・スポーツ』は、8月4日のレンジャース戦での投球を「今シーズン最高のピッチングパフォーマンスを見せた」と大絶賛している。同記事は、大谷はWHIP(投球回あたりの与四球・被安打数合計)で1.093を記録し、ア・リーグで最高の記録を出していることを挙げ、こちらもMVPレースで大谷が優位であることを強調する。

 MVPレースのみで考えれば、今の大谷の成績(投手・打者としての双方を含む)はそれほど心配することではないようだが、打撃不振が長引くのは活躍を期待するファンとしては心配である。故障が原因ではないとされているが、前出の『ヤフー・スポーツ』は、「今の大谷のMVP獲得で最大の障害になるのは、大谷自身である。具体的には彼の健康状態だ」とも述べるなど、やはり現地メディアの間でも疲労蓄積への懸念が強いようだ。

 現在の打撃不振が一時的なものであることを切に願うと同時に、大谷には故障なくシーズンを過ごしてほしい。後半戦では、出場と休養をバランスよく取り、打撃が復活することに期待したい。(在米ジャーナリスト・澤良憲/YOSHINORI SAWA)

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