この動画に対して、「差別発言ではないか」との指摘が多く寄せられると、12日の動画で、「自分の家族とホームレスとどちらかの命しか救えませんとなったら、自分の家族の命を救うじゃないですか。命は平等っていうけど優劣は全然ある」と発言。「残念ながら、僕を叩いている人たちよりも、僕は彼らのことを保護してますよ。何でかって言うと、税金めちゃくちゃ払ってるから」と持論を展開した。謝罪を求める声に対しても、「これは別に個人の意見じゃないですか、それに対して謝罪っていうのは別に」と拒否したことでさらに炎上する事態に。

 一夜明けて13日の動画で一転して謝罪。福岡・北九州でNPO法人「抱樸(ほうぼく)」を運営する奥田知志さんに教えを請う計画などを明かし、「ホームレスの人とか生活保護を受けている人は働きたくても働けない人がいて、今は働けないけど、これから頑張って働くために、一生懸命、社会復帰を目指して生活保護受けながら頑張っている人、支援する人がいる。僕がを保護しているのとまったく同じ感覚で、助けたいと思っている人、そこから抜け出したいと思っている人に対して、さすがにあの言い方はちょっとよくなかった。差別的であるし、ちょっとこれは反省だなということで、今日はそれを謝罪させていただきます。大変申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 ただ、4団体は謝罪動画について、「他者を評価する基準を『頑張っている』(と自分から見える)かどうかに変えただけであり、他者の生きる権利について自分が判定できると考える傲岸さは変わりません。しかも、貧困や生活困難を社会全体で支え、生存権を保障するために、権利としての生活保護制度があることについて、根本的な理解を欠いていることに変わりがありません。少なくとも現時点においては、DaiGo氏が、自らの発言の問題点を真に自覚していると評価することはできず、その反省と謝罪は単なるポーズの域を出ていないと言わざるを得ません」と非難している。

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