■多くの人と幸せになる

――「デビューする」という大きな目標を世界デビューという形で叶えた。次に目指すものは何か。

吉澤:ワールドツアーをやってみたい。

一同:やりたい! できれば、プライベートジェットに乗って。

七五三掛:そのためにはアルバムを制作したいね。たくさんのシングルを出し、ミュージックビデオを発表して。グループ名に「Japan」とついているくらいだから、いつの日か日本代表としてグラミー賞に登場したい。

松田:みんなでバシッとタキシードでキメてね。

宮近:僕は国としては中東、なかでもドバイに行ってみたい。アメリカで知り合ったサウジアラビア人の友人に聞いたら、ライブ会場はたくさんあるし、きっと僕らのことを気に入ってくれるはず、と。「フィリピンにもきっとチャンスはあるよ」と言われたこともあるし、僕らが知らないだけでチャンスはきっとまだまだあるんだ、と思うようになりました。

松田:僕はイギリスに行ってみたい。(AGTの審査員だった)サイモン・コーウェルが世に送り出した「ワン・ダイレクション」以降、英国の“ボーイズバンド文化”は止まってしまっていると聞いたので。イギリス出身の知人に「チャンスだよ、Travis Japan」って言ってもらえたんです。サイモンにも「成長したよ」という姿を見せたいですから。

川島:自分が本当にやりたいからアイドルをやっている。アメリカに渡ったことで、よりその気持ちが強くなった気がします。「人生100年時代」というけれど、過ぎ去った時間もいまこの瞬間も、二度と戻ってこないですし、人生を長い目で捉えれば「今日が一番若い自分でいられる日」。いま、やりたいと思ったことをやる。それができて、その喜びを感じられるのが自分一人ではない、ということがすごく幸せなことだな、と感じています。たくさんの人に出会って、たくさんの人と幸せになれる。それがアイドルの醍醐味だなと思っています。

(ライター・古谷ゆう子)

AERA 2022年11月28日号

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