――AGTやダンスコンペティション「プレリュードラスベガス2022」への出演を通して、本場のエンターテインメントにも触れることができた。AGTでは、惜しくもセミファイナルで敗退した。

松倉:イベントに参加する時は、他のアーティストたちのパフォーマンスにものすごく刺激を受けました。歌であったり、マジックであったり、さまざまなジャンルの本当にびっくりするようなパフォーマンスを生で見ることができた。特にAGTの際は、出演者のレベルの高さを目の当たりにして、「すごいな」「世界は広いな」と感じました。

 AGTの出演前は、ものすごく緊張しました。以前もダンスのコンペには出演していましたが、あれだけ多くの観客の前でパフォーマンスをするのは初めてだったので。でも、「温かいな」と感じました。気持ちを素直に表現し、歓声にのせて届けてくれた。活力になりました。

■悔しさ生かせていない

吉澤:ただ、セミファイナルでのパフォーマンスは、「間違えてはダメだ」と意識しすぎてしまって、緊張して素直に楽しめていないところがあった。それが課題かもしれません。もっと素直に楽しめるようになることが、それがTravis Japanの良さを伝えていくことにつながっていくのかなと感じます。

松田:僕も、セミファイナルは楽しめていなくて、「悔しい」という気持ちしかなくて、すべての過程を鮮明に覚えているくらいです。1回目は楽しい記憶しかないのですが、セミファイナルの時は「立ち位置あっていたかな」「カメラを見ていたかな」という自分への問いが、悔しさとともに残っています。

宮近:悔しい思いもあったし、その時は後悔もあったかもしれない。そして、その悔しさを自分たちはまだ生かせていません。場数を踏むことで、経験を昇華していきたい。これまでの経験を糧として自分たちのパフォーマンスを披露することができたら、そこで初めて「いい経験だった」と言えるようになるんじゃないかな。

七五三掛:確かに、向こうで暮らしている時は、「早くライブがしたい」という気持ちが強かったですね。歌のレッスンやダンスのレッスンはしていたけれど、それを表に出す機会があまりなかったから。ずっと「ライブがしたい、歌いたいよ」という気持ちでした。

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