アメリカ・ロサンゼルスでの武者修行を経て、10月28日、世界デビューを果たしたTravis Japan。米国での日々には、アイドルとしても人間としても大きな成長があったという。AERA 2022年11月28日号から。
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――無期限の武者修行として米国に渡ったのは今年3月のこと。ロサンゼルスでは、7人で共同生活を送った。
宮近海斗:日本にいるときは、何かあれば事務所の方に助けを求めることができましたが、共同生活を経て、「7人で生き抜かなければ」という意識が強くなった気がします。日常生活で問題が起これば、どんな小さなことでもみなで相談し課題を解決していく。その時間が自分たちを強くしてくれた、という感覚があります。
松田元太:同じ空間で同じ時間を過ごしているからこそ、自分自身にもより目を向けるようになりました。お互いを尊重しながら、「他人は他人、自分は自分」という意識も強くなったし、心と体の大切さを意識するようになって「リセットする時間も大切だな」と考えるようになりました。休むことは悪いことではなくて、きちんと休むからこそ、それが仕事に生きてくる。仕事以外の時間は、各々好きなことをして過ごしていたよね。
七五三掛龍也:語学学校やダンスレッスンを通してできた外国人の友人と食事に行ったり、一緒に出かけたり。
吉澤閑也:休日にはバスケットコートに行って、その場で知り合った人たちと一緒にバスケをしていました。
宮近:YouTubeでは「自炊を頑張っています!」という空気を醸し出していたけれど、もちろん外食もしていたし、デリバリーも使っていたよね。
松田:そう、むちゃくちゃデリバリーを使ってた(笑)。
■毎日のように「初めて」
吉澤:一緒に生活をして、「疲れているな」「いまはそっとしておこう」ということもメンバーの表情から汲み取れるようになったし、声を掛けるタイミングもわかるようにもなりました。
七五三掛:そういう意味でも、だいぶ強くなったよね。最初はわからないことだらけだったけれど、この年齢で初めての経験を一からするって、なかなかないことでしょう。“初めてのこと”が徐々に少なくなっていくなかで、毎日のように「初めて」を経験していた気がします。