■滝沢くんに伝えたい
吉澤:「プレリュード」への出演も、悔しさが残っています。懸命に練習し、調子も良く、手応えもあったから、「この物語にはもう少し続きがあるのかな」と思っていたのですが、あっさりした結果発表で、一瞬で終わってしまった。「ああ、終わってしまった」という気持ちが強かったです。
松田:メンバーの状態も良かったし、「自分たちいけるんじゃないか」「1位取っちゃおうぜ」と、気合も入っていたから。
一同:そうだったね。
松田:なのに入賞もできなくて、悔しかった。でも、すごくいい経験になったのは確かで、グループとしても強くなれたのではないかなと思います。その日は、滝沢秀明くんがロサンゼルスまで来てくれていて、一緒にショーを観に行ったり、食事に行ったりもしました。
松倉:滝沢くんには本当にお世話になって。日本でも米国に行ってからも、ずっと僕らのことを気にかけてくれて、「渡米の生活どんな感じ?」って来てくれて。心から感謝しかなくて。
川島:僕の人生を2度変えてくれた人です。ジャニーズに入るきっかけとなった人、そして僕たちの世界デビューという夢を叶えてくれた人。僕がいまここにいるのは、15年前の夏にテレビであの人の姿を見たからです。そして、いま僕たちがこれだけ幸せに笑っていられるのは、デビュー発表の言葉をくれたから。
中村:感謝してもしきれないです。たくさん相談したし、「カイトこうしなよ」とアドバイスもくれたし、僕が元気がないときは「もっと笑いな」と言ってくれて、ずっと応援してくれていた。今思うと心配もかけたし、不孝者だったなと思ったりします。絶対どこかで見てくれていると思うから、あの人が持っていた気持ちをもって、Travis Japanを世界に持っていきたい。
川島:ジャニーさんの夢を継いだ滝沢さんの夢を、僕たちTravis Japanがかなえたい。
中村:ロサンゼルスで時々感じた苦しさの根底には、「いつまで僕たちはここにいるんだろう」という気持ちがあったと思います。武者修行に来たけれど、修行の「結果」ってなんだろう。それがなかなかわからなくて、苦しかった。いまは「デビュー」という夢に一歩ずつ近づいて、「夢を叶えた」ことが一つの大きな結果だったと思っています。