2021年も上半期が過ぎた。そこで、AERA dot.で読まれた記事ベスト10を振り返る。
9位は「「まゆちゃんラブ」妻子ある56歳平凡なおっさんが凶悪ストーカー化した動機【大阪カラオケ店主殺害】」(6月19日配信)だった。(※肩書年齢等は配信時のまま)
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大阪市北区のJR天満駅近くにあるカラオケパブ「ごまちゃん」の経営者、稲田真優子さん(25)が殺害された事件で、逮捕された会社員・宮本浩志容疑者(56)は当初から大阪府警にマークされていたことがわかった。
宮本容疑者は稲田さんが「ごまちゃん」をオープンさせる前に働いていたカラオケ店A時代からの常連客だった。A店と「ごまちゃん」のどちらも常連だった客はこう話す。
「稲田さんの遺体が発見された直後、彼女と親しかった人に府警から問い合わせがあった。前のA店関係者などは、すぐに宮本容疑者の名前をあげていたそうです。私もその話を聞いて、やはりそうだろうなと思うほど、宮本は稲田さんに執着していました」
宮本容疑者は4年ほどにA店を訪れ、稲田さんと知り合った。A店は集客にSNSを活用。稲田さんの出勤日はすぐに把握できるようになっていた。
宮本容疑者は稲田さんの出勤日にほたいてい店に足を運んでいたという。
「夜8時~9時頃に来て、閉店まで粘っていた。もちろんお店には稲田さん以外の女性もいますが、宮本容疑者は話し相手が稲田さんでなければ、ダメ。同じ常連客から『まゆちゃんラブだね』と声をかけられると、『そうまゆちゃんラブ』と笑っていた。稲田さんが他の客と話していると、急に怒り出すこともあった。稲田さんが自分の店『ごまちゃん』をオープンさせてからも毎日のようにやってきた。稲田さんが他の客を30分くらい接客していると、『何してんのや』と言い、立ちあがって激高。他の男性客が止めようとすると、つかみ合いになったこともあった」(前出の常連客)
常連客がこのトラブルを稲田さんから聞いた時、「何を考えているのかわからない。もう店に来ないでほしい。しかし、来店を断ることもできないし…」と困り果てた様子だったという。さらに常連客はこう続ける。
「稲田さんが店を閉めるのを外で待ち伏せしたり、自宅を突き止めようとし、跡をつけてきたこともあったらしい。悪質なストーカーだったと思います」
大阪府警などによると、宮本容疑者が犯行に及んだ時刻は6月11日午後9時~10時の間とみられる。緊急事態宣言下で「ごまちゃん」は飲み物はノンアルコールを出し、午後8時で閉店していた。