アロマキャンドルをともしてエクササイズに取り組む筆者。体がほぐれて、心なしかぐっすり眠れるように。翌朝の体重は……(撮影/写真部・張溢文)
アロマキャンドルをともしてエクササイズに取り組む筆者。体がほぐれて、心なしかぐっすり眠れるように。翌朝の体重は……(撮影/写真部・張溢文)
AERA 2021年8月30日号より
AERA 2021年8月30日号より

 仕事終わりの運動もいいけど、もっと楽にスリムになりたい。寝る前の一工夫で痩せるとうたう「夜ダイエット」を試してみた。その成果やいかに。 AERA 2021年8月30日号から。

【こんなにもある!おすすめの「夜ダイエット」の本はこちら】

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 暗いうちから運動して、朝ご飯をしっかり食べて……。

 ダイエットを実践する時間は、なぜか朝が多かった。根性で早起きして、脂肪たちに本気をアピールするため……ではない。例えば運動。同じやるなら朝の方が、これから始まる一日の基礎代謝が増える。つまり体重が減りやすくなるというのは、ダイエッターたちの常識となっていた。書店のダイエット本の棚をチェックしてみても、やっぱり目立つのは「朝○○ダイエット」などの朝モノだ。

 だけど、夕方の運動も効果が高いという。できれば楽して痩せたい。書店の棚には「夕食に~」「寝る前に~」のほか、「寝ている間」にちゃっかり痩せようという、ずぼらダイエット法もけっこうあった。睡眠に絡めたり、栄養に絡めたり、それぞれ夜やる理由はあるようだ。

■体重計と友達になる

 まずは運動ものから。

 ダイエットを始めると、“親友”になるのが体重計。ダイエットがうまくいっているときは1日に何度も乗って、幸せをたしかめたくなるのが人情だ。

 一方、一度ダイエットに失敗すると体重計との仲にも秋風が吹く。体重計の顔はどこだか知らないが、とにかく顔を見るのもいやになる。私の場合、電池を抜いて、押し入れの奥にぶち込むのがいつものパターンとなっている。

 そんなことより、夜やるダイエットの話だ。

 ダイエットが好調で、体重計との蜜月を過ごしているとよくわかるのだが、確実に体重が減るのは、やっぱり朝の起き抜け。人は寝ているだけで、毎晩300キロカロリーを消費するとの説もある。

 そんな睡眠が持っているダイエット力を、最大限引き出そうというのがこの本。『がんばらなくていい! しっかり寝るだけ! 最高の睡眠ダイエット』(山田BODY著)だ。

 著者は芸人で、大学時代にボクサーとして活躍した経歴を持つ。そんな彼は「あなたが痩せられないのは、上手に寝ていないから」と説く。

 この本では、ぐっすり眠って300キロカロリーをきっちり消費できるようになる寝る前の「3分エクササイズ」や、日常生活のコツを紹介している。

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