せっかく夜にやるので、リラックス効果を狙ってアロマキャンドルを勝手に導入した。いいムードのなか、あれこれトライしてみた。

 仰向けの状態から、体を折って頭の上に足先を持っていく「脚全体とお尻&腰を一気に細くする(エクササイズ)」や、仰向けから腰を浮かせることで、お尻もおなかも引き締める「太ももの前も後ろもごっそり肉をとる(エクササイズ)」などなど。魅惑のネーミングにつられてやってみると、これがなかなかハード。

 先日、昔取った杵柄(きねづか)だったはずの「ビリーズブートキャンプ」をオンラインで張り切ってやりすぎて、みごとギックリ腰になった苦い経験もあり、おっかなびっくりなのでますます体が硬い。あげく、どうしてもできないエクササイズもけっこうある。

 それでも、「美しさ2割増しの細くて長い首になる(エクササイズ)」など、できるものをチャッチャとこなしてベッドに入るだけで、いつもよりぐっすり眠れるような気がする。

 著者の山田さんも、睡眠ダイエットエクササイズをしてから寝て翌朝測定すると、「2キロくらい一気に体重が減っていることがある」とか。

 自分は、まずできなかったエクササイズができるようになるよう、柔軟トレーニングからスタートだ。

 続いては、『夜 寝る前! なでるだけ☆ダイエット』(蓮水カノン著)なるメソッド。

 プロポーションの研究家である著者は、もともとは「寸胴(ずんどう)ウエストにぽっこり下っ腹を抱えて、失敗ダイエットを繰り返す普通のOL」だったそう。

■おなかをなでてみる

 美術が得意だった彼女は、脂肪も粘土細工のように「思い通りに整えられたらいいのに」と思いながらウエストの脂肪をなでて、ウエストのくびれを作ったという。

 すぐにくびれは元に戻ってしまうが、継続はくびれなり! 2週間くらい続けると、「なんと(ウエストが)3センチも細くなっていたんです!」。

 こうして編み出した「なでるだけダイエット」。夜時間にやるのがおすすめなのは、「最高の浄化タイム」だから。寝ている間に、内臓臓器は体内の水分をおなかに集めて汚れを浄化している。この流れに脂肪に含まれる余分な水分を乗せることで、「痩せやすく脂肪太りしにくいからだが作れるんですね」と説いている。

 また、体形のタイプによって違うなでる場所や、痩せるコツも紹介する。私の体形はおそらく、全身にぽちゃぽちゃと脂肪がつく「全身ぽにょタイプ」あたり。このタイプの人は、全身の流れが滞りやすいのも、痩せにくい原因らしい。

「なでることで固まった脂肪をほぐし、温めていくことを意識しましょう」。はーい!(ライター・福光恵)

AERA 2021年8月30日号より抜粋

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