「東京五輪は開会式の演出チームのメンバーが次々に辞任、解任する想定外のアクシデントがありましたが、酷評された現実は受け止めなければいけない。イベントが大きくなれば大きくなるほど、外部からの口出しが多くなり演出チームの思い描いた形にならないケースが珍しくない。日本にも世界に誇れる立派なクリエイターがたくさんいます。パラリンピックの開会式で証明してくれましたし、学ぶべき点が大いにあると思います」(同前)

 SNS、ツイッター上でも東京五輪とパラリンピックを比較した意見が相次いだ。

「五輪の開会式はゴチャゴチャしていて何がやりたいか分からなかったけど、パラリンピックの開会式はシンプルな構成で凄く深いから見入った。日本人はこういう素晴らしい作品が作れるんだと誇らしい気持ちになりました」

 視聴者にいったい、何を伝えたいか――。この観点を軽視して忖度してばかりでは視聴者の心に響かない。(朝倉一平)

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