池内さんはこう続ける。

「日本であれば、皇室を離れても元皇室ということで、周りが気遣います。ですが国外では、日本的な気遣いや見守りはなく、フレンドリーで自由な関係もあります。本人たちはそれを望んでいるのかもしれませんが、自由には責任が伴い、ときに危険が伴うこともあるでしょう」

 今後、ニューヨークで安全に暮らしていくとなれば、経済的な基盤は当然必要になってくる。

「小室さんには経済的不安もあります。ニューヨークでセキュリティーのしっかりした地域で生活するとなると家賃も高額なマンションです。物件のランクを下げると、誘拐などの危険すらあります。自力でボディーガードをつけるお金はありませんし、結局は皇室のバックアップを頼ることになりかねません」

 皇室を離れる際に支給される一時金(最高で約1億5千万円)については、辞退する可能性もあるといわれている。さらに国民感情を受け、結婚関連の儀式は行わない方針だ。

「白無垢やウエディングドレスのような、娘の晴れ姿を見たくない親はいないんですよ。晴れ姿を見られないというのは、紀子さまとしてはさぞお寂しいことだと思います」

 池内さんは、小室さんがこれまで見せてきた姿勢についても懸念を示す。

「借金問題について一度も頭を下げておらず、一度も誠実な説明もしていません。そのような中での結婚では、小室さんは不誠実な人だという印象を持つ国民も多くいるでしょう。国民がどのように感じているかは、秋篠宮さまも紀子さまもご存じだと思いますし、娘に対する不安と同時に、国民に対する申し訳なさを覚えられるとすればお気の毒なことです」

 眞子さまは結婚後、皇族の扱いではなくなる。これは同時に家族との離別を意味し、ご本人としては生半可な覚悟ではないはずだ。

 二人の状況は、どこか、駆け落ちに近い印象を与える。

「駆け落ちというよりも、親としては連れ去られるという感覚に近い。たとえ眞子さまが望んだといっても、まだお若く社会経験も少ないですし、皇室でお育ちになった眞子さまは、皇室以外の本当の社会を十分にご存知ないと思います。二人が愛し合っているからというだけでは解決できない問題があります」
 

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「父親に代わって娘を守るのが夫の役割」