儀式を行わずに結婚するとなれば、戦後の皇室ではじめてとなる。しかし、三浦氏によると、それは社会の変化を意味するわけではないようだ。
「眞子さまの結婚は、伝統から抜け出て、慣例である儀式も踏まずに、自分の好きな人と人生を歩んでいく今までにない皇族の結婚のあり方と捉えられることもあります。しかし、家庭内の価値観という点では、男性優位であることに変わりはない。それが悪いということでは必ずしもありません。ただ、先進的かと言えばそうでもないというだけです」
そのうえで、三浦氏は、眞子さまの結婚に対しては外野がとやかく言うことではないと強調する。
「眞子さまの結婚に関して外野が、『かわいそう』とか『伝統への反逆』だとか、とかく感情移入して論評しがちですが、そんな単純な話ではないのです。結婚は1人の女性として、年齢相応の精神の成熟に基づき眞子さま個人が判断することであって、自己決定の結果は自らが引き受けるしかないのです。憲法には結婚は両性の同意のみで成り立つと書かれているわけですから。私が口を出すべきことでもありません」
つまりは、結果も含めてすべて眞子さまの選択。
「どうでもいいと言ってしまうと冷淡に聞こえるかもしれませんが、口出しすべきことではないという意味で『どうでもいいこと』。逆に、世間がなぜこんなに眞子さまの結婚で盛り上がるのか、不思議です。眞子さまが不幸になるのが許せないからと結婚に反対するなら、世間のありとあらゆる女性の結婚の判断を止めにかからなければならないので(笑)。不幸になるかもしれない結婚なんて世間にあふれているじゃないですか。結婚したい人と結婚するのは、当たり前のこと。この結婚が吉と出るか凶と出るかわかりませんが、“それは彼女の選択だよね”というだけですね」
結婚までだいぶ時間がかかり、多くの疑問は残るものの外野は見守るしかないのか――。