また、コロナ禍というのもちょうどいい材料になったのではと指摘する。
「例えば、私たち一般人の結婚でも、盛大な式を挙げる場合もあれば、役所に届け出をする入籍だけのケースとさまざまですよね。今回報じられたような形で眞子さまが結婚するのも、コロナ禍がいい口実になるでしょう。昨年は、多くの人が結婚式をキャンセルしたと言います。今の社会状況を鑑みると、眞子さまもいずれにせよ大々的な儀式はできない。そう考えると、タイミングとしてはちょうどいいのかなとは思います」
結婚後は、眞子さまは小室さんと米国で暮らす見通しだ。それに対しても国民の間でさまざまな意見があるが、三浦氏は「自然な流れだ」と話す。眞子さまの育った特殊な環境を考えれば、理解は難しくないという。
「婚約の記者会見から今まで眞子さまが発してきた言葉から察するに、お2人が描いているのは男性が上に立つ家庭像だと思うのです。現代的な女性として男性と対等に仕事を持ち、夫婦がお互い支え合うという選択もあるでしょうが、眞子さまは『旧い家庭』で育っているので、おそらく2人の夫婦像はそうではない。皇室の中にいる女性は、生まれながらにして皇族の未婚女性以外は皆、外から入ってきています。母親も祖母も、眞子さまの周りにいる人はみんなそうなんです。眞子さまはそれを見て育ってきています。そういう女性しか身近にいないんですよね」
つまり、男性側に合わせて女性が支えるかたちで、一般社会と比較して、将来のロールモデルが偏っているともいえる。
「まあ異様といえば異様でしょう。職業を持ったまま皇太子妃を務めたり、皇后であったりする例は日本にはないので、公の立場にある“夫”、天皇を支えることを生きがいとするのが皇室の女性たちです。われわれと同時代を生きていながら、何十年も前の価値観に即した生き方をしている。その観点からは、夫の仕事があるところについていくのは当たり前だろうし、夫が追いかけたい夢を支えるのが妻の夢となる。生まれ育った環境からして、それが自然な選択になりやすいということです」