
「判決を受け止めてほしい。控訴する権利はありますが、もう一度、自分自身に問い掛けてほしい」
会見にも参加した真菜さんの父親・上原義教さん(64)は、涙を浮かべて語った。
「5年でも何年でも、2人は戻ってきません。その点が一番に残念です」
上原さんは、被告は今日の判決を聞いて自分は誤った考えをしていたのだと受け止めて心からの謝罪をしてほしいと言い、言葉を詰まらせながら訴えた。
「私たちの心をもっと惨めにし、苦しめる、控訴だけはしてほしくないと思います」
松永さんは事故以来、交通事故撲滅に向けて取り組んでいる。今も毎年3千人近くが交通事故亡くなっている。この数を少しでも減らしたいという思いからだ。
会見でも、自分がつらさを知ってしまったから、「味わって欲しくない。だから声を上げていきたい」。これからもできることは全てやっていきたといと語った。
「2人の命を無駄にしないために」
(編集部・野村昌二)
※AERAオンライン限定記事