映画『モンタナの目撃者』では“燃えるチェロの音を録音”、スコア手掛けた名作曲家が告白
映画『モンタナの目撃者』では“燃えるチェロの音を録音”、スコア手掛けた名作曲家が告白

 アンジェリーナ・ジョリー主演最新作『モンタナの目撃者』のスコアを手がけたブライアン・タイラーより、同作における音楽について語るコメントが到着。チェロを燃やしながら演奏したなどのエピソードを明かした。

 アカデミー賞女優アンジェリーナ・ジョリーとテイラー・シェリダン監督(『ボーダーライン』、『ウインド・リバー』)の初タッグとなる映画『モンタナの目撃者』は、“暗殺者×未曾有の山火事”から少年を守り戦うサバイバルサスペンス。

 シェリダン監督と2度目のタッグとなるブライアン・タイラーは、これまでに『アイアンマン3』(13)、『マイティー・ソー/ダーク・ワールド』(14)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ほか、80以上の映画音楽を手掛けてきた名作曲家。本作については「僕のキャリアの中でもこの映画はユニークな作品になっている」とし、「ユニークなサウンドを提供するため、僕は一度もしたことがないことをやってみたんだ」と語る。

 火事のシーンは、変拍子を繰り返す木管楽器、脈動する弦楽器、そして怒号のような金管楽器と自然な打楽器のハーモニーにより、観客が炎に包まれているかのごとく「観客の感覚を飲み込むようなオーケストラ音で迫ってくる」音作りを目指したとのこと。その極めつけに「燃えるチェロの音を録音した」そうだ。

 タイラーは「点火燃料で火をつけ、燃えて音がなくなるまで弦を演奏する。燃えるチェロの音は、音楽全体を通して音波のように繰り返される。美しい楽器をそんなふうに燃やすことに痛みを感じたが、そのチェロは良いことのために犠牲になったと思いたい」と明かしている。

 なお、燃えずに残った唯一の部位については「シェリダン監督がそのチェロの頭の部分をもっているんだ!」とし、今も監督が大切にしているとのこと。ブライアン・タイラーは燃えるヴァイオリンを演奏する姿をInstagramで公開している。
https://www.instagram.com/p/CSxVhYrBeF9/

 映画『モンタナの目撃者』は9月3日(金)全国ロードショー。

◎公開情報
映画『モンタナの目撃者』
2021年9月3日(金)全国ロードショー
監督・脚本:テイラー・シェリダン(『最後の追跡』『ウインド・リバー』) 脚本:チャールズ・リービット
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ニコラス・ホルト、フィン・リトル、エイダン・ギレン、メディナ・センゴア、ジョン・バーンサル
配給:ワーナー・ブラザース映画 アメリカ公開日:2021年5月14日
原題:THOSE WHO WISH ME DEAD #モンタナの目撃者 mokugekisha.jp

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