ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、西野の魅力をこう分析する。
「先日放送された『情熱大陸』では、撮影が終わってからもずっと不安なままだとか、『不安を持ってないと不安』など、演技に対する不安を正直に吐露する姿がとても印象的でした。これまでの出演作を見る限り、どれも堂々とした演技を披露しているので意外でしたが、もっとうまくなりたい、見る人の心に残る芝居をしたいという、表現者としての誠実な気持ちの表れなのでしょう。そんな飾らない等身大の自分を素直にさらけ出すところにも好感が持てますし、演技力が伴わないのに自信満々でいられるより、どこか常に不安を感じながらも一つ一つの現場に一生懸命に取り組む姿勢は立派な女優の証だと思います」
10月からは主演ドラマ「言霊荘」(テレビ朝日系)がスタートする西野。群雄割拠の状態が続く若手女優界のなかで、今後、どのようなポジションを獲得するか楽しみだ。(丸山ひろし)