一方、株を落としたのがラッパーのZeebraだった。イベント終了後にいち早く自身のツイッターで、「国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」、「自分の事務所スタッフは消毒液を配布しながら会場を回り、自分のステージでも注意を促しましたが、そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います」、「昨日のNAMIMONOGATARI、県のルールに則ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした。会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました」と連続投稿した。

 反省の意を示したが、「後でならどうでも言える。あんたが真木さんと同じぐらいステージ上から呼びかけないとダメだろ」、「自己保身と言い訳ばかり。若手じゃないんだからもう少ししっかりしてくれよ」など批判の声が殺到した。

「そもそもあの野外音楽フェスを開催することに疑問の声が多かった。真木さんはその空気を察していたでしょう。マスクを着用するように観客に怒ったのは危機感の表れだったと思います。Zeebraさんも責任を感じていると思います。ただ、後で謝罪してもクラスターの発生は抑えられない。そこはもう少し敏感になるべきだったかなと感じました」(前出のスポーツ紙記者)

 コロナ禍で集団がルールを逸脱した行為をすれば瞬く間に感染拡大する。謝罪することは大事なことだが、問題になった今回の野外音楽フェスで主催者、出演したアーティストが果たして危機感を共有できていたのだろうか。(牧忠則)

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