AERA dot.は<【前編】社会問題化した宗教団体「摂理」がコロナ禍で有名大学で勧誘を活発化 SNSを駆使した巧妙な手口>の記事で、韓国発の宗教団体、摂理(キリスト教福音宣教会)が大学生らに、大学キャンパスやSNS上で正体を明かさずに接触している実態を明らかにした。それに対する事実確認で、摂理は「反論」をメールで回答した。以下、一問一答を掲載する。
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――キリスト教福音宣教会の信者(メンバー)が、大学のキャンパス内などで宗教団体であることを明かさずに、勧誘活動を行っていることは事実でしょうか。新型コロナウイルスが流行する以前も含めて教えてください。
何に対する「勧誘」であるかについて明示されていませんが、当宣教会の傘下の教会の信徒たちが、個人として活動することに関しては、その自由意思に任せられるべきことです。
ご質問が「宗教行為に対する勧誘」というご趣旨であるとすれば、当宣教会は、当宣教会の傘下の教会に対して、聖書の話をする場合には、宗教であることを相手に告げるよう、伝えています。もっとも、聖書について学ぶように勧める以上、聖書に言及せざるを得ませんので、宗教行為であることは明らかになっているかと存じます。
――ツイッターなどのSNSを使って、大学の新入生や就職活動中の学生らに、信者の方々が宗教であることを明かさずに連絡を取り、勧誘していることは事実でしょうか。
ご質問の事例を具体的に存じ上げていませんので、確たることは申し上げられませんが、キリスト教福音宣教会は、当宣教会を明示してさまざまな活動をしておりますし、当宣教会に批判的な方々が主張されるような「偽装」勧誘はしておりません。そして、聖書を教えている以上、宗教行為であることは明らかに分かります。
なお、当宣教会の傘下にある教会の信徒たちが、SNS上で人とのつながりを持つことだけをもって、宗教団体への「勧誘」であるとか、あるいは、当該信徒たちが人とのつながりを持つうえで○○教会に通う信仰心を持った人間であると必ず告白しなければならないとおっしゃるのであれば、日本国憲法のもとで尊重されるべき思想の自由に含まれる「沈黙の自由」、信仰の自由に含まれる「信仰告白の自由」を侵害するお考えとも受け取ることができますが、それは容認することができません。