この記事の写真をすべて見る ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のさやたくんです。
【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫
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ボク、「さやた」。イヌ科イヌ属シーズーとマルチーズのミックス。体重約4キロ。4歳です。
名づけ親はこの家の主人。芥川賞作家の村田沙耶香さん由来で、女の子だったら「さやか」、男の子だったら「さやた」にすると決めていたんだそうです。通称「さや」。なんせご主人のお年がお年ですから、ボクがこの家に来るまでご主人と息子夫婦の間でかなり熾烈な戦いがあったと聞いています。
つまり、生きる張り合いにもなるし、ぼけ防止にもなるとイヌを飼うことを勧める息子夫婦に対し、ご主人はもう年だからと尻込みしていたというわけです。
そして、「最終的にはオレが責任持つから」という息子の言葉で、ボクを飼うことが決まったそうです。
さて、もらわれて来て間もなくボクの家出事件がおきました。別にこの家がいやで家を出たわけではないのですが、フラッと出て帰路不明確という状態になったんですね。困り果てているときに、近所のお姉さんが見つけて110番してくださったので、ボクはパトカー初体験ができちゃいました。
でも、引き取りに来てくださったお母さんの涙を見て、心配を掛けたんだなと反省しきりでした。
ボクの目下の課題は、食事と睡眠なんです。
今ボクにもっとも求められているのは、ペットショップで勧められたドッグフードをよく食べることなんですが、これがダメ。2袋も余っています。
次に睡眠。なんと、夜中、目をつぶらないで寝ているらしい。場所はご主人夫婦のベッドの上。もしかして、テレビを見るご夫婦にはさまれ熟睡できない!?(北海道釧路市/88歳/元教員)
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※週刊朝日 2021年9月24日号