Travis Japan・中村海人「泥臭いアイドルがいてもいい。等身大で生きていいと思う」

　デビュー曲「JUST DANCE！」で全世界配信デビューを果たしたアイドルグループ・Travis JapanがAERAに登場。「アイドル」の華やかなイメージを崩すことを恐れず、あるがままの姿を語った。AERA 2022年11月28日号から。

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　ロサンゼルスの街は、自由で大らかな空気に満ちていた。

　道端でダンスをしている人もいれば、信号待ちをする車内で踊っている人もいた。仕事では、現地のスタッフが約束の時間より遅れてくるのは日常茶飯事。陽気で必要以上に謝らない彼らを見て、「それはそれでいいな」と思えた。「みんな穏やかで、自分たちも心に余裕ができました」（七五三掛龍也）

　2022年3月、無期限の武者修行で米国に渡り、10月にデジタルシングル「JUST DANCE！」で世界デビューを果たした。午前中は語学学校に通い英語を磨き、国籍の異なる友達もできた。メンバーが同じクラスにいるときは気恥ずかしさもあったが、普段とは違う一面を見た気がして新鮮だったという。午後はダンスレッスンやボイストレーニングへ。「体の動かし方がうまくなったかもしれない、高音が出やすくなったかもしれない。毎日のように小さな気づきがあり、成長を実感できました」（松倉海斗）

　終わりの見えない武者修行に焦燥感を覚えたこともある。アウトプットできないもどかしさ。自分たちはどこにたどり着くのが正解なのか、なかなか見えてこない。