オフィスにも常備している方は多いだろうが、問題はその置き場所。フリーランスの私がギョッとするのは、けっこうな大企業が入る立派なオフィスビルの女子トイレの壁に、歯みがきセットや化粧ポーチを入れておく戸棚が設置されていることなのである。テレビ局もフロアによっては、こうした戸棚がある。
もちろん社員さんにとっては便利なのだろうが、曇りガラスの扉が付いているとはいえ、ファンシーな柄のポーチや、汚れたケースの歯みがきセットが斜めに立てかけてあるのはカッコ悪いと思う。
その点、コップ付きで通気性がよく、自立タイプで見た目がスタイリッシュな「MIGACOT」は、戸棚内ではもちろんだが、デスクに置いておいてもオシャレだと評判らしい。
食後はもちろんだが、本番に臨む前に必ず歯みがきをする芸能人にとっても、洒落た歯みがきセットは手に入れたいモノの一つだったようで、いっきに流行りモノに。
前述のインフォマーシャルで坂上忍さんは「これ、僕も楽屋に置いておきます」と締めくくった。サービスではなく本心に違いない。その証拠に、これ、既に多くのタレントの愛用品だ。
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
※週刊朝日 2021年10月1日号