※写真はイメージです(写真/Getty Images)
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 一般の大学受験とは少し異なる医学部受験。好評発売中の週刊朝日ムック「医学部に入る2022」では、受験を検討するにあたって知っておきたいこと、受験生がよく疑問に思うことについて、医学部専門予備校YMS・七沢英文さんに聞いた。

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◆Q 医学部受験、どのくらい難しい?

 医学部はすべての学部で最も難しいと言われる。少ない定員に対し、成績上位層が数多く受験するのが特徴で、国公立大医学部合格に必要な得点の目安は共通テストで85%以上。私立大においてもその難しさは例外ではない。

「日本医科大や東京慈恵会医科大、順天堂大など首都圏の人気私立大は東大レベルに相当します。地方の中堅国公立大には進まず、首都圏私立大を選ぶ生徒も、いまや少なくありません」(七沢さん)

 首都圏の私立大が人気となっている主な理由はいくつか考えられるが、東日本大震災をきっかけに遠方の大学進学を躊躇する家庭が増えたことが挙げられる。この傾向は新型コロナウイルス感染症の影響でさらに顕著になっている。もう一つは、首都圏私立大上位校の学費が過去に比べて安くなったこと。地方の国公立大に入った場合、生活費を加えた額と総額はさほど変わらないこともある。

 このように聞くと、自分には医学部は無理だと思ってしまうかもしれない。しかし七沢さんは「医学部は受かるか、あきらめるかのどちらか。本当に医師になりたい気持ちがあり、やるべきことをやっていればいつかは必ず合格します」とエールを送る。

◆Q 私立中高一貫校や進学校でないと医学部進学は難しい?

 医学部への進学実績に定評があるのは、ほとんどが私立の中高一貫校や公立のトップ校だ。

「医師になりたいという気持ちがあれば高校がどこかは関係ありません。実際に、進学校以外の生徒も合格しています。ただし、医学部に強い高校はどうやったら合格できるかというノウハウがあり、特化したカリキュラムを実施しているところもあります。この差が合格率の差になっている部分が少なからずあるでしょう。医学部受験は一般受験と異なる面もありますから、どこで情報を得るかを考える必要はあります」(同)

 情報収集先として考えられるのは塾・予備校だ。医学部の受験者が少ない学校の生徒にはいい刺激にもなる。できるだけ早い時期から医学部受験を意識した情報収集、取り組みを心掛けるといいだろう。

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