国内のアメフトを取り巻く環境は年々、悪化しているのは事実だ。長年に渡り最高峰のNFL中継を行ってきたNHKだが、今季は放送を見合わせるという話もある。Xリーグ等をサポートしてきた企業が撤退するケースも目立つ。コロナ禍なども重なり社会情勢は不安定なままだ。しかしこういった逆風下だからこそ、地に足をつけ1歩ずつ進むことが大事になる。アサヒ飲料クラブチャレンジャーズは尼崎市とともに着実に前進している。

「アメフトはかっこいいスポーツ、それが一番です」

 チーム1番の理解者であり最大のファンである岸上オーナーは、声を大にして付け加えてくれた。

 尼崎市にはアサヒ飲料クラブチャレンジャーズがある。思いは大きく強く、全国、そして世界へ誇れるチームとして大きな一歩を踏み出したところだ。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫/1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍、ホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!公式ページ、facebook(Ballpark Time)に取材日記を不定期更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。