杉咲花(C)朝日新聞社
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 10月スタートのドラマ「恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ系)で主演に抜擢された女優の杉咲花(23)。ドラマは、杉咲演じる気は強いが恋に臆病な盲学校高等部3年生・赤座ユキコと、杉野遥亮演じる根は純粋な不良少年・黒川森生が繰り広げるラブコメディー。杉咲はヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「おちょやん」以来の主演ドラマとなる。

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 本作は日テレ水曜夜10時放送のドラマで、戸田恵梨香と永野芽郁のW主演で大ヒットしたドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」の後枠にあたる。何かと比較されそうだが、SNS上では「ハコヅメ終わって悲しいけど、次が杉咲花のドラマだからうれしい」「次クールの杉咲花が楽しみすぎ!」と、杉咲に対する好意的な声が目立っている。

「前評判が良いのは、杉咲の演技への信頼感からでしょう。実際、杉咲の意識も高い。2018年10月から放送されている自身のラジオ番組『杉咲花のFlower TOKYO』(TOKYO FM)が9月で終了したのですが、『何よりも良い作品を届けたいという思いが自分の中では強い』と、芝居に集中するために終了することを決心したと語っていました。『おちょやん』は関西が舞台でしたが、方言指導の先生に教えてもらうため、クランクインする1年も前から毎週大阪に通い3泊程度していたとか。また、時代設定が戦前から昭和初期で、その所作になじむために、自粛期間中は毎日、着物を着て家で過ごしていたとインタビューで話していたのも印象的でした」(テレビ情報誌の編集者)

 東京出身の杉咲だが、「おちょやん」では演技だけでなく、流暢で聴きやすい関西弁が「完璧」と話題になっていた。そんな高評価も役作りに惜しみなく力を注いだからこそなのだろう。

 他にも、人気マンガを実写化した映画「無限の住人」(2017年公開)でヒロインを務めた際は、監督の「原作をリスペクトしたい」という言葉を受け、原作の表情などをコピーして切り抜いていたと明かしたこともある。また、「VOGUE GIRL」(6月30日配信)のインタビューでは、日常で激しい感情は出さないよう心がけているが、仕事ではそれを掘り起こすことを必要とされるときがあると発言。そのため、普段そんな感情に出会ったときは「この気持ちを忘れないぞ」と自分に言い聞かせたり、時々日記につづったりもしているという。

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身も心も女優業にささげる姿勢