「原監督はFAでの補強に積極的です。昨オフも梶谷隆幸、井納翔一を獲得して、DeNAを戦力ダウンさせたように、梅野を獲得できれば正捕手のピースが埋まるし、ライバルの阪神を弱体化させることができる。優勝を逃せば補強に乗り出すでしょうし、可能性がゼロとは言い切れません」

  周知のとおり、梅野は球界を代表する捕手だ。フレーミング技術、ブロッキングの能力が高く、14年は出場試合数が規定に達した選手で唯一の捕逸0をマーク。19年には捕手でNPB歴代最高の123補殺を記録した。強肩と勝負強い打撃にも定評があり、目下得点圏打率.333。侍ジャパンで東京五輪の金メダル獲得にも大きく貢献した。今年5月にFA権を取得し、オフの去就が注目されている。阪神で育ててもらった恩を感じており基本線は残留と見られるが、野球人として他球団の評価を聞いてみたいと考えても不思議ではない。

  仮に巨人が梅野の獲得に乗り出した場合、気になるのは大城、小林、岸田の処遇だ。競争になるが出場機会が減るのは避けられない。中田翔をトレードで緊急補強した経緯もある。大幅なテコ入れに動くか――。(梅宮昌宗)

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