誰が2等身だ馬鹿野郎。ドラえもんじゃないんだよ。のび太と一緒にタケコプターでどこまでも飛んでいくぞ馬鹿野郎。

 逸話(?)はまだある。小顔で名高い向井理と連ドラで毎週隣り合わせで画面に映った時は、お茶の間で遠近法に酔う人が毎週続出したという都市伝説がある。嘘。そんな都市伝説あるわけないだろ馬鹿野郎。ただ俺は酔った。毎週遠近法に酔った。理と並んでるのにものすごい近くにいるように見える我が顔面の大きさに酔った。

 顔だけではない。足にいたっては、31センチだ。もう一度言う。俺の足の大きさは31センチなのだ。もはやここまでいくと、笑って頂いて差し支えないわけだが、僕の足の大きさを知った人、僕の靴を見た人は、笑わない。笑わない代わりに、息を飲む。目をむく。顔が紅潮する。なんなら震える。ひとは人智を超えた事象を目の当たりにすると思考が停止するのだろう。目の前にある靴が靴と認識できない、それはもう普通に考えれば靴以外の何物でもないはずなのに、そのあまりの大きさにより、「これは…何?建築物?何かの建築物?もしくは…小舟?小舟なの?ううん、小じゃない、こんなに大きいのだもの。小ではないはず。舟?これは舟なの?この舟で大海原に漕ぎ出でようとしてるの?」と震えながらも必死に思考を巡らせている人の表情を皆さん見たことがありますか?僕はあります。54568回ほどあります。

 さらにだ。手も大きい。僕の手の小指の長さは、平均的な女性の手の中指より長い。それを信じない女性に対し、実際に比較して驚かせるという形で何人もの女性の手を握ることに俺は成功している。ちょ待て。なんでそんなセクハラまがいのことを告白せねばならんのだ。てか妻がこれ読んだらどうするつもりだ。あの、冗談ですからね。単に現場の雰囲気を和らげる余興のひとつとして、僕の手の大きさをネタにしてるだけですから。

 いや、冗談ではないのだ。俺の顔や足や手の大きさは、もはや冗談では済まされないのだ。実はね、僕、産まれた時の体重、4250グラムだったんす。まさに巨大児。巨大二朗。その巨大二朗が、成長するにつれ、全部末端にいっちゃったんでしょうな。で、末端巨大二朗になっちゃったんでしょうな。

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小顔に対するあこがれ