(右から)野党共闘でれいわ新選組の山本太郎代表、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首(C)朝日新聞社
(右から)野党共闘でれいわ新選組の山本太郎代表、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首(C)朝日新聞社

 自民党や公明党が今になって共産党批判を仕掛けてくる理由についてこう続ける。

「それだけ野党共闘を脅威に感じている裏返しではないのか。19年の参院選でも一部、野党共闘したが、その時、自民党はここまで共産党批判はしなかった。うちが政権与党になっても共産党は閣外協力と明確に言っている。自衛隊廃止なんてことになるわけがないでしょう」

 しかし、現場レベルでは野党共闘に新たな“火種”が生じているという。

「自民党の共産党叩きは、あまりに使い古された選挙手法で、呆れたものです。一方で立憲民主の支持団体である連合が立憲候補を共産が支援、共産候補を立憲が支援していることに強い不快感を示している。立憲民主はこのことに苦慮しています。公明候補と共産の候補が激突する選挙区がありますが、連合は公明候補の支援を表明。公明は徹底した共産攻撃をしていますが、野党サイドを見ると、立憲は連合を慮って共産候補の応援に消極的です。『自分たち(共産党)を集票マシンとしか思っていない』などと現場の共産党スタッフから不満がでています」(官邸関係者)

 激化した選挙戦で最後に笑うのはどちらか。

(今西憲之 AERAdot.編集部)

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