22日には、さいたま市内での自民党候補の集会に登場。600人超収容のホールはほぼ満席。地元参院議員や県議も登壇するなか、小泉氏の演説時のみ「写真撮影タイム」が設けられるなど、スター性は健在だった。
演説では「岸田総理の言う『新しい資本主義』とは、私の解釈では環境と経済を両立させる社会をつくること」と、気候変動対策を主張した。
だが、同区の共産党候補・林伸明氏陣営は、小泉氏の「二枚舌」を批判する。地元・横須賀市では今、地球温暖化の原因となるCO2を大量に排出する石炭火力発電所建設が進んでいるのだ。
「本気で地球温暖化対策を進めるなら、まずは地元の石炭火力発電所建設をやめるべきなのに、小泉氏は何もしない。コロナ禍だからと理由をつけて駅立ちもしない。そんなことせずとも勝てるとなめられているのでしょうが、立会演説会で政策論争ができればもっと変わると思っている」(林氏陣営幹部)
近年の異常気象のように、思わぬ波乱が起きないとも限らない。(本誌・秦正理、亀井洋志、大谷百合絵)
※週刊朝日 2021年11月5日号