閣議のため官邸に入る茂木敏充外相(c)朝日新聞社
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 先の衆院選で小選挙区で敗れ、辞意を申し出た甘利明幹事長の後任に決まった茂木敏充外相。将来の首相候補と目されるが、実は怒りっぽい人だとの評判もある。そんな“要注意人物”の機嫌を損ねないよう、官僚がこと細かなマニュアルをひそかに作成していた。忖度を象徴するような“トリセツ”の驚きの中身とは。週刊朝日2019年10月18日号で報じた記事の抜粋を、再掲載する。

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 自民党幹事長に就任する今後のキーマン、茂木氏はそもそもどんな人物か。栃木県足利市出身の66歳で、東大経済学部を卒業後、総合商社などを経て米ハーバード大学大学院を修了。大手コンサルタント会社に勤務し、1993年に当時の日本新党から衆院選に出て初当選した。95年に自民党に移り、現在当選9回。学歴や職歴からもわかるように、頭脳明晰(めいせき)で語学力も高いとされる。

 重要な役職も歴任。2002年に外務副大臣に就任し、沖縄・北方相や金融・行革相を経て、12年末からの第2次安倍内閣では経済産業相となった。14年からは自民党選挙対策委員長、16年からは党政務調査会長。17年には第3次安倍第3次改造内閣で経済再生相となり、経済対策や日米貿易交渉などを担当してきた。第4次安倍再改造内閣では外相として、各国外相らとの会談を重ね、その後の菅内閣、岸田内閣でも横滑りで外相を務めた。

 とりわけ安倍晋三元首相からの信頼は厚い。18年の党総裁選では所属する竹下派(平成研究会)の参院側は石破茂・元幹事長を支持したが、茂木氏らが衆院側を首相支持でとりまとめたとされる。党関係者はこう持ち上げる。

「竹下派のなかでも加藤勝信厚生労働相と並んで安倍元首相に近い。竹下派会長代行として、病気療養中の竹下亘・会長の後継者との声もあります。『ポスト安倍』の筆頭として、得意の外交で存在感を発揮しています」

 一方で、霞が関周辺ではこんな評判もある。

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官僚が最も恐れる政治家