小室眞子さん (宮内庁提供)
小室眞子さん (宮内庁提供)
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 皇族として生きることは、これほどつらいことなのか。秋篠宮家の長女・眞子さん(30)が、小室圭さん(30)と結婚するまでの経緯を見て、そう感じた人も多いのではないか。二人の行動は、現在の皇室制度に大きな問題提起をした。その行方は。

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 金屏風や花もない。華やかさを極力抑えた結婚会見は、わずか11分で終了した。

 10月26日に眞子さんと大学の同級生である小室圭さんが結婚。二人は、今後は米国を拠点に生活の場を築くことになった。

 会見で眞子さんは、米国で生活をすることについて、「圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました」と説明。米国行きは、眞子さんの意思だったことを強調した。圭さんの母親をめぐる金銭トラブルの報道については、「誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、いわれのない物語となって広がっていくことに恐怖心を覚えるとともに、つらく悲しい思いをいたしました」と語った。

 この強い言葉に、驚いた人もいただろう。危機管理広報コンサルティング「エイレックス」の江良俊郎社長は言う。

「直前まで皇族という社会からの関心の高い立場だった人なので、会見はやってよかったと思う。一方で、今回の二人の“言い方”には国民への敵意を感じた人もいたでしょう。プロがアドバイスをすれば『ご批判は真摯に受け止めます』といった少し謙虚な言い方にしたと思いますが、眞子さんの思いが強く、冷静な判断ができていなかったのではないでしょうか」

 ともあれ結婚問題は一つの区切りを迎えたわけだが、これで一件落着とは言い難い。眞子さんは結婚前の結納にあたる「納采の儀」を執り行わず、最大1億5250万円の一時金も辞退した。女性皇族は皇籍離脱後も宮中の行事に参加することがあるが、米国に住んでいる以上、日本国内の行事にどれだけ参加できるのかは不明だ。

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