次に米ツアーで勝てば、崔京周(51、韓国)の持つアジア人最多の通算8勝に並びます。いつも英樹には「8勝を抜いてくれよ」と言ってて、彼も意識してくれてるんで、楽しみですね。
大いに期待してたほかの日本勢は、トップテンに入ったのが7位の金谷拓実(23)だけでした。金谷には「さすがだな」と思いましたけど、ほかの選手たちは周りにのまれてますよね。
いつもアンダーパーでしか回ってないような連中が5オーバー、6オーバーとたたいてて。最終日になったら開き直ってアンダーパー。彼らには最初からそれができるはずなんですよ。
だって日本のゴルフ場で開催してて、彼らは普段もっとタフなコースでもやってますから。母国でやらせてもらってるのに「お客さん」で終わってしまった。まあ最終日に爆発力を見せてくれたのが何人かいたのは救いでしたけどね。
丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。
※週刊朝日 2021年11月12日号