高橋有紀
●当たり前をそろそろ問い直してもいい
しいたけ． 僕ね、テレビ見てても岩田さんってすごく目を引いて。なんか「あれ、少年が交じってる」みたいに見えるんです。例えば海外から日本に旅行に来てる人の目つきっていうんですかね。岩田さんの目つきって彼らと同じ。どういうことかというと、未来に向かってる人の目つき。旅先で「今日をどう楽しんでやろうか」みたいな。
岩田 あはは。
しいたけ． 僕もそうですけど、日本の人って過去志向じゃないですか。親とかここまで自分を引き上げてくれた諸先輩とか、その志を受け継ぐことを大事にする。新しい何かを始めたり、新しい明日を作っていくことに対して「どうしてこれをやるのか」の理由を全部説明して、「ごめんなさい」って一回謝らなきゃいけない文化みたいなのがありますよね。ワクワクしてる人が謝らないといけないっていう、独特の。
岩田 日本ならではですよね。
しいたけ． 「面白そうだから」という理由だけで動く人って、やっぱりちょっと変人扱いされる。そういう日本において、明日からどう楽しんでやろうかっていう人が、起業のようなことをしていく。で、結論から言うと「戦うしかない」っていうことなんだけど（笑）。面倒くさいなって思うこともやらなきゃいけないっていう。
岩田 そういうフェーズに入ってる気はしますね、うん。僕はどの活動でも結構悩まされるところでもあって。やっぱりいまの活動は自分の行動力だけでは成立しない部分もビジネス的にあります。でも今までやってきた「当たり前」をもうそろそろ一回問い直してもいいというか。「何となく今までやってきたから」「そういうものだから」って言われても、「効率悪いよなこれ」って思う自分もいる。でもそれは言わないようにしてきた。これは社会に生きる上で、会社員だったりしたらみんなありますよね。でもそれが年齢と共に「そんなことに自分の時間使っていいのかな」って焦ってきちゃって。
沖昌之
ラリー遠田
小島よしお
