秋篠宮家の長女、小室眞子さん(30)と夫の圭さん(30)の新生活が、新天地ニューヨークでスタートした。言葉や文化が違う海外での生活には、色々と苦労がつきものだが、同時に期待も膨らむもの。NY生活15年の筆者が、現地を歩いてみた。
米英メディアの報道によると小室夫妻は、NY市内にある通称「ヘルズ・キッチン(地獄の台所)」と呼ばれる地区に新居を構えたという。名前だけを聞くとおどろおどろしい感じの場所であるが、ニューヨーク・タイムズ紙によると、ここ5~10年の間で再開発が進み、安全かつ住みやすい地区に変わった。さらに、周辺の地区と比べると家賃の方も多少低めであるという。
しかし、家賃が低めであると言っても、それはNY価格。小室夫妻の新居は、日本の1LDKに相当する1ベッドルームタイプの部屋で、月額4800ドルほど(約55万円)であると報じられている。同マンションのウェブサイトは、多くの部屋にはテラスがついていて、マンハッタン島の西側を流れるハドソン川や、街なかにある摩天楼ビルを眺望できると謳っている。
小室夫妻のNY移住には地元メディアも関心を寄せているが、今のところ夫妻がどの様なマンションに住んでいるのかということに、注意が払われている。関係者によると現地の日系メディアの間では、以前の加熱報道に対する反省からか、小室夫妻の新居を撮影したり、追っかけ回さないなど、一部を除いて「取り決め」をし、取材を控えているという。
以前、筆者も同地区の近くに勤務していたが、久々に訪れたヘルズ・キッチンは見違えるほどキレイで、オシャレな場所に様変わりしていた。ハドソン川沿いには、ニューヨーカー達がジョギングやサイクリングを楽しめるように遊歩道が舗装され、対岸にはお隣のニュージャージー州が一望できる。さらに、週末の夜になるとバーやパブだけではなく、メキシコやタイ料理、さらにはラーメン屋など、多国籍な飲食店が立ち並ぶ通りが若者たちでにぎわっている。
「ヘルズ・キッチン」の名前の由来は諸説あるが、一節には19世紀初頭に同地区で暮らしていた、貧困層のアイルランド系移民たちの劣悪な生活環境と、ギャング団同士の抗争による危険な環境から生まれたネーミングであるという。