■わたなべりんたろう(映画ライター)

評価:★★★

先が全く読めない展開なのは曲者のソレンティーノ監督らしい。自伝的作品だというが、登場人物や出来事にフェリーニにも通じるイタリア映画の伝統を感じる。ナポリの景色が美しく、監督の故郷への愛が伝わる。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2021年12月10日号

[AERA最新号はこちら]