■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★
第2次大戦前夜のアメリカに出現するファシズム、ナチズムと戦う第1次大戦が生んだ仲良し3人組のドラマ?名のある俳優たちが漫画的にわかりやすい役を嬉々として演じて撮影現場のほうが楽しそう、なんて思わせる。
■大場正明(映画評論家)
評価:★★★
知られざる実話をヒントにした陰謀劇が、現代と重なっていき、トランプ時代の政治を揶揄していることに気づく。これだけの豪華キャストを無駄なく生かし、個性的なキャラクターに仕立て上げる手腕は、さすがラッセル。
■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★
この監督はいつも似たテイストがありつつ全然違う。得意不得意に分かれます。今回はW・アンダーソンっぽさもあるので、ギャグもあるけど、そのユーモアにハマるかどうか。スターを贅沢に使ったエンタメとは一味違う。
■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★
歴史にほぼ忠実な陰謀劇を豪華キャストで綴るオリジナル脚本の野心作だが、ロマンスやコメディー、ミステリーなどの要素を盛り込みすぎたきらいが幾分ある。名匠ルベツキの撮影を生かしきれていない語り口なのは残念。
(構成/長沢明[+code])
※週刊朝日 2022年11月11日号