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 新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」は、日本各地の廃墟を舞台に、閉じ師の青年・草太とともに災いの元となる「扉」を閉めていく少女・鈴芽の解放と成長を描いた冒険譚。鈴芽役の原菜乃華と草太役の松村北斗が語り合った。AERA2022年11月7日号の記事を紹介する。

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 九州の静かな町で暮らす17歳の鈴芽(すずめ)(原菜乃華)は、「扉を探している」という旅の青年・草太(松村北斗)に出会う。彼の後を追った鈴芽は、ポツンと佇む古ぼけた扉を見つけ、手を伸ばすが……。

 鈴芽役の原菜乃華、草太役の松村北斗は共にオーディションで選ばれた。世界が注目する新海誠監督の新作アニメーションだけに、出演が決まるまでは、二人とも落ちつかない日々だったと振り返る。

■落ちたなら言って

松村:オーディションは自分の思ったことを素直にそのまま演じて、それを目の前にいる新海監督に聞いていただいて。しかも直接「いいですね」と言っていただけたので、大成功だなと思ったんです。でも、数日経って思い返して、監督は優しい方だからオーディションを受けた方全員に言ってるかなって思い始めて(笑)。最初の1週間ぐらいは妙にそわそわしていました。でも、そこから急に「駄目だ」って思ってたんですよ。

原:私は鈴芽役が決まるまで1カ月くらい待ちました。すごくたくさんの人(1700人超)が受けていたので、「私が合格するなんて絶対無理」と思いつつも、オーディションは私もすごく楽しかったので、「受かりたい!」という気持ちもすごくあったんです。マネージャーさんには「落ちたなら落ちたってはっきり言ってください!」と言っていました。

松村:僕も同じことを言いましたよ(笑)。

原:「合格しました」と言われた時は、自分の身に起きたことが信じられなくて、何かすごいことが起こってしまったという感覚でした。どうしようという思いが漠然(ばくぜん)と湧き上がってきて、ちょっと冷静になるために……すぐにひとりで餃子を食べに行きました(笑)。とんでもない量をひとりで食べて、店員さんに驚かれるという。でも、味はしなかったです。美味しい餃子だったはずなんですけど(笑)。

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