西川遥輝
西川遥輝
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 楽天が22日、日本ハムを自由契約になった西川遥輝の獲得を発表した。西川は球団の公式ホームページを通じ、「心機一転、また一からやる気持ちです。東北を熱く盛り上げたいと思いますので、楽天イーグルスファンの皆さん、よろしくお願いいたします」と新たな思いを誓った。

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 当初は巨人が獲得に向けて調査していることがメディアで一斉に報じられていた。急転直下で楽天に決まった理由はなんだったのだろうか。

「巨人が獲得に向けて調査していたことは事実です。ただ条件面で折り合いがつかなかったようです。楽天の外野陣は左翼が今季打点王の島内宏明、中堅は自身初のゴールデングラブ賞を受賞した辰己涼介、右翼は復活した岡島豪郎でいずれも左打者。西川も左打者のため重なってしまいますが、リードオフマンの不在が懸案事項だった。同じパリーグで対戦し、西川の力を熟知していることも大きかった。島内を指名打者に入れて西川は『1番・左翼』を担うと見られます。チームの弱点を補う効果的な戦力補強になるでしょう」(スポーツ紙デスク)

 確かに、近年の楽天は俊足巧打のチャンスメーカーが稼働していなかった。今季は小深田大翔、辰己、山崎剛が起用されたが打撃で確実性を欠き、1番に定着できなかった。西川は今季24盗塁で自身4度目の盗塁王を獲得。打率.233、3本塁打、35打点と打撃成績は不本意な数字だったが、打つだけでなく18、20年とリーグ最多の四球を選ぶなど選球眼の良さも大きな魅力だ。通算出塁率.380と日本ハムの切り込み隊長として長年活躍してきた。楽天の今季盗塁数はリーグワーストの45だっただけに、西川の加入は機動力を上げる意味でも大きなプラスアルファになる。

 一方、西川を獲得しなかった巨人だが、そのショックは薄いだろう。外野陣は丸佳浩、ウィーラー、成長著しい松原聖弥、腰痛からの復活を目指す梶谷隆幸ら実力者たちがハイレベルな争いを繰り広げる。特に松原はチームメートが「天才」と一目置く野球センスの持ち主で、今季は1番でチーム最多の77試合にスタメン起用され、打率.274、12本塁打、37打点、15盗塁をマーク。走攻守で状況判断などに課題を残すが、リードオフマンとして大きな伸びしろを秘めている。

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