
デビュー15周年を迎え、紅白歌合戦に初出場するKAT-TUNがAERAに登場。彼らが今胸に抱く想いを語った。AERA 2022年1月3日-1月10日合併号から。
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充実の年だった。紅白歌合戦への初出場も決まった。12月のある日、3人がそろって口にしたのは、“感謝”だった。
「多くの方が祝福してくれることを、じわじわと実感しています。特別な時間を過ごさせてもらえていることに、感謝の気持ちが強いんです。それにしっかり応えたい。僕自身これまでいろいろな感情の中で受け止めて進んできた部分があるので」(亀梨和也)
「いい出来事ばかりでした。多くの人が15周年をよいものにしようとしてくれた。今まで周年にあまりいい思い出がなかったんですが、それも払拭してくれるような素晴らしい年だと思います」(中丸雄一)
「15周年は俺たちがどうこうというより、今のKAT-TUNを皆さんに届けるという、グループとしての感謝とお祝いだった気がしています」(上田竜也)
ここまで来るには、紆余曲折もあった。メンバー6人で結成し、CDデビュー前のアーティストとして初めて東京ドームで単独ライブを行うなど、華々しいスタートを切った。だが、メンバーが脱退していき、2016年に現在の亀梨和也、上田竜也、中丸雄一の3人になった。1年8カ月の充電期間も経験した。

「モチベーションはそれぞれ変遷があったと思うんですけど、15周年というタイミングで3人それぞれが高いレベルで向き合えていると感じています」(中丸)
大晦日には初めて紅白歌合戦のステージに立つ。場所は東京国際フォーラム。デビュー前に初の単独コンサートを行った、縁の深い場所だ。
「ここ数年はいまこの3人で活動しているという事実と、ひとつひとつの出来事を大切にしていきたいという思いが強くあります。15周年をよい形で過ごすことは自分の責任感、美学としてずっとあったことなので、とても光栄です」(亀梨)
酸いも甘いも噛み分けてきた“不屈”の3人が初めての舞台で観る光景は、どんなものになるだろうか。(ライター・小松香里)
※AERA 2022年1月3日号-1月10日合併号