本格的な花粉シーズンが近づいています。きょう2日は、九州から関東にかけて、量はわずかですがスギ花粉が飛ぶことが予想されます。
花粉の飛散量 九州から関東で「少ない」
きょう2日の花粉の飛ぶ量は、九州から関東にかけて「少ない」予想。
まだ本格的な花粉シーズンには入っていませんが、わずかながら飛ぶ可能性があります。花粉に敏感な方は、そろそろ対策を心がけてください。
間もなく本格的な花粉シーズンに
図は、スギ花粉の「飛散開始日」の予想。飛散開始日とは、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した場合の「最初の日」のことです。(※飛散開始と認められる前でも、わずかな量が飛び始めます)
飛散開始は九州から東北にかけて例年並みの予想。これから今月の中旬にかけて、九州から関東の多くの所で本格的な花粉シーズンが始まるでしょう。
花粉飛散の傾向
今シーズンの花粉の飛散量は、九州や北陸、関東甲信、東北では例年並み、四国、中国、近畿、東海では例年より少ない見込みです。一方、北海道は例年より非常に多くなるでしょう。
前シーズンと比べると、九州や東北は地域差が大きく、四国、中国、近畿の飛散量は少ないでしょう。一方、東海、北陸、関東甲信、北海道は前シーズンより多い見込みです。九州や北陸、東北、北海道では非常に多く飛ぶ地域もありそうです。前シーズンに症状があまり出なかった方も、今シーズンは気を抜けません。万全の花粉症対策を心がけてください。
外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。
① マスク
新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
② メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
③ 一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。