
そして迎えた8日の本番、三浦は冒頭の4回転ループ、トーループ、サルコーと3種類の4回転を初めて成功。上々の出だしを見せた。後半は疲れも見せたが、「美女と野獣」のプログラムを力の限り滑りぬいた。169.94点で3位。演技の後半で野獣が王子に変身するような演技を目指す三浦は、
「まだまだ、ビューティー2割、ビースト8割。まだビースト成分高めの演技でした」
と会場の笑いを誘った。
宇野も3種類の4回転を落ち着いた様子で成功。演技後半にミスはあったものの、シーズン序盤としては上々のできだった。193.80点での首位にホッとした様子だ。
「去年1年、(4回転5本のジャンプ構成を)やってきて培われた体力が生きた初戦でした」

(ライター・野口美恵)
※AERA 2022年10月24日号より抜粋