イリア・マリニン(17)/男子シングルで2位の193.42点(106.84、86.58)。9月のUSインターナショナルクラシックで史上初の4回転半成功

 そして迎えた8日の本番、三浦は冒頭の4回転ループ、トーループ、サルコーと3種類の4回転を初めて成功。上々の出だしを見せた。後半は疲れも見せたが、「美女と野獣」のプログラムを力の限り滑りぬいた。169.94点で3位。演技の後半で野獣が王子に変身するような演技を目指す三浦は、

「まだまだ、ビューティー2割、ビースト8割。まだビースト成分高めの演技でした」

 と会場の笑いを誘った。

 宇野も3種類の4回転を落ち着いた様子で成功。演技後半にミスはあったものの、シーズン序盤としては上々のできだった。193.80点での首位にホッとした様子だ。

「去年1年、(4回転5本のジャンプ構成を)やってきて培われた体力が生きた初戦でした」

坂本花織(22)/女子シングルで1位の146.66点(73.48、73.18)。北京五輪銅メダル、2022年世界選手権金メダル

(ライター・野口美恵)

AERA 2022年10月24日号より抜粋

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