
98年は比較的自分のゴルフがいい流れで、海外の試合に慣れていこうと米ツアーにスポット参戦を増やしていった2年目だったのかな。
世界選抜にはピーター・トムソンというすばらしいキャプテンがいて、いまは皮肉にもリブへ行っちゃってるグレッグ・ノーマンが選手キャプテンでいて。スティーブ・エルキントンにニック・プライスね。
大先輩たちがチームを盛り上げてくれて、自分たちもフレッシュな気持ちで全力でぶつかるという思いしかなかったですね。直道さんとダブルスで組ませていただいて、フィル・ミケルソン、デビッド・デュバル組を撃破しました。ほんとにすべてがかみ合った感じで、僕自身は5戦全勝で世界選抜の初勝利に貢献でき、MVPにも選んでいただきました。
英樹はもう個人的なパフォーマンスは誰もが認める日本ナンバーワンのプレーヤーだと思います。だからこそ、世界で団体戦での勝利も経験してほしいなと思います。
丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。
※週刊朝日 2022年10月14・21日合併号