6日(月)朝にかけては、太平洋側で雨が強まり、鹿児島県の所々で1時間に30ミリ以上の「激しい雨」を観測しました。本州でも、静岡県では「強い雨」を観測した所がありました。大雨になった所では、土砂災害や低い土地の浸水などに、注意が必要です。
鹿児島県の所々で「激しい雨」 静岡県では「強い雨」を観測した所も
6日月曜の朝は、前線を伴った低気圧が四国沖を東へ進んでいるため、太平洋側の広い範囲で、雨が降っています。
雨雲レーダーを見ますと、9時30分現在、鹿児島県奄美地方には、前線に伴うライン状の発達した雨雲がかかっています。このため1時間降水量は、鹿児島県奄美大島の古仁屋では48.0ミリ(8時59分まで)、鹿児島県奄美市名瀬では37.0ミリ(7時40分まで)、鹿児島県奄美市笠利では32.0ミリ(8時50分まで)と、いずれも「激しい雨」を観測しました。
一方、本州も広い範囲に雨雲がかかり、雨脚の強まった所がありました。静岡県天城山では、1時間降水量20ミリ以上の「強い雨」を観測しました。
また、5日日曜~6日月曜に日付がかわる頃には、長野県で雨が強まり、長野県原村は6日月曜1時40分までの6時間降水量が103.5ミリと、観測史上1位の値を更新しました。
雨が多く降った所では、土砂災害や低い土地の浸水などに、注意が必要です。
土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。