東北地方で雨雲が発達中です。10日は大気の状態が非常に不安定で、局地的な激しい雨や雷雨に十分注意が必要です。すでに雨の日が多くなっていますが、週末以降は広く雨の降る日が増えて、梅雨入り発表も近そうです。雨の降り方はメリハリ型で、気温の変化も大きくなるでしょう。
10日 太平洋側を中心に強まる雨に注意
10日、東北地方の上空には5,500mに氷点下15℃以下の寒気が流れ込んでいます。正午現在、福島県内を中心に局地的に雨雲が発達中で、秋田・山形県内でも落雷を観測しています。このあと昼過ぎをピークに大気の状態が非常に不安定になるでしょう。
いま雨が降っていない所でも、今夜にかけて短時間に天気が急変して、ザっと激しい雨の降る所があるでしょう。空が真っ黒になるような発達した雲の下では、落雷や突風を伴うことがあります。空模様の変化に注意し、気象レーダーや雷レーダーも活用してください。
6日(月)は宮城・福島県を中心に100ミリを超える雨が降るなど、すでに地盤の緩んでいる所がありそうです。
斜面が急な場所では土砂災害に注意が必要です。
梅雨入り間近 天気も気温も変化大きく
土日は梅雨前線がやや北上し、東北南部を中心に雨が降りやすいでしょう。
13日(月)になると梅雨前線が南下するため貴重な晴れ間となりそうですが、15日(水)頃は再び広く雨が降り、梅雨入り発表のひとつの目安になりそうです。
ただ、その後も梅雨前線の位置は南北の動きが大きい予想で、雨の降り方にメリハリがつきそうです。その分、気温の変化が大きくなるでしょう。
11日(土)は暖かな空気が入り、最高気温は福島市、山形市などで25度以上と蒸し暑くなるでしょう。その後、12日(日)~15日(水)頃は平年並みか低く長袖が必要ですが、16日(木)以降は南部から日ごとに暑くなり、蒸し暑さもレベルアップしそうです。
今週は仙台などで寒いくらいの日が多かったので、急な暑さは熱中症のリスクを高めます。エアコンや扇風機の試運転をしたり、バスタイムは湯船につかって汗をかくようにしたりと、暑さに備えておくと良さそうです。
熱中症に関する情報は日本気象協会の特設サイト「熱中症ゼロへ」に詳しく掲載中です。熱中症の正しい知識を知って、危険に気づき、正しいアクションをすることで、熱中症ゼロを目指しましょう。