アニバーサリーイヤーならではの演出も満載だ。ファーストコンサート「いきなり! in 東京ドーム」以来歴代のライブをまとめた映像作品は、まだあどけなさの残る少年たちがカリスマアイドルへと駆け上がっていく道のりを噛みしめられる仕立てに。“15周年記念メドレー”は、ファン垂涎の殺し文句がてんこ盛り。「OVER」では、息を弾ませた高木雄也がサングラスを外しながら、「疲れてんだよ、Over[吐息]」。「Chau#」では、伊野尾が子犬のようなスマイル全開で「僕に、恋しちゃえ!」。「ファンファーレ!」では、「忘れられないよ」と甘くささやいた山田が、“山ハート”(唇の下で人差し指をクロスさせる決めポーズ)まで大サービスした。

 MCでは、件のカンチョーの話題で大盛り上がりしたり、伊野尾と薮宏太が中島からの“頭ポンポン”奪いあい合戦を繰り広げたり、山田が“セクシーサンキュー”(Sexy Zone中島健人の決め台詞)を連発したりと、安定のゆるゆるな奔放ぶりで和ませる。そんななか、薮が最高の「お知らせごと」を切り出した。

「15周年の締めくくりとして、12月から……。ドームツアー決定しましたー!」

ドームツアー決定発表の瞬間。それぞれの表情やポーズに“らしさ”があふれる。差し色のブラウンが映える衣装で「チョコラタ」を披露。冒頭、中島が伊野尾にゆっくり近づき、頭をポン。二人で「チョコラタ」と囁きキメる。……はずが、うれしそうな表情を浮かべた伊野尾がタイミングを逃し、不発に。すかさず中島、「忘れてんじゃん!(笑)」と回収。(撮影=小黒冴夏)
ドームツアー決定発表の瞬間。それぞれの表情やポーズに“らしさ”があふれる。差し色のブラウンが映える衣装で「チョコラタ」を披露。冒頭、中島が伊野尾にゆっくり近づき、頭をポン。二人で「チョコラタ」と囁きキメる。……はずが、うれしそうな表情を浮かべた伊野尾がタイミングを逃し、不発に。すかさず中島、「忘れてんじゃん!(笑)」と回収。(撮影=小黒冴夏)

 この日一番のシャカシャカが鳴りやまない。その様子に、「言いたくて言いたくてしょうがなかったよー」「こんな喜んでくれるなんて超うれしいね!」とメンバーの顔には笑みがこぼれる。ツアーは、12月17~18日にバンテリンドーム ナゴヤ(愛知)、29日~来年1月1日に東京ドーム(東京)、7~9日に京セラドーム大阪(大阪)、14~15日に福岡PayPayドーム(福岡)で行われる。年末年始の開催ということで、「もう予定入れちゃってるかもしれないけどね、全部キャンセルして」(知念)、「公演終わったらすーぐ拡散してください」(薮)、「ハッシュタグドーム、ハッシュタグドーム!」(中島)とファンに口々にお願いする一同。会場に集まった1万5千人の結束で、その後見事、「JUMPドーム」がTwitterトレンド入りを果たしていた。

【笑いの絶えない“わちゃわちゃMC”の詳細は、後日別記事として公開予定です。お楽しみに】

(本誌・大谷百合絵)

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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