
──相葉さんが今、一番恐れているものは?
えー、コロナ以外で?なんだろうな。お仕事は何に対しても怖さは持っていますよ。バラエティーもそうですし、どこかにゲストで行くときもそうですし。ライブのときはギリギリまで頭のなかで歌とか踊りのことを考えていますね。
臆病なのかもしれないです。でも、その作品のことを本当に真剣に考えていたら、怖くない人なんていないと思いますし、怖いと思わないとだめなんじゃないかなと個人的には思います。そう考えていると、何をやるにも適度な緊張を保っていられる。それに、僕は力が抜けすぎると、今まであんまりうまくいかなかったときがあったので、多少なりとも緊張感は持って現場に入るようにしています。
──最近一番緊張したことはなんでしょう?
やっぱり(16年のNHK)紅白(歌合戦)の司会のときですかね。あと、天皇陛下の前で歌わせていただいたとき(19年の国民祭典)。ステージに出るのが僕からだったんですよ。それで、4人がついてくる。僕が止まった位置が立ち位置になるので、本当に緊張しましたね。どこまで歩けばいいんだっけ、みたいな(笑)。
メンバーは飄々としてる人は飄々としていますし、緊張してる人はしているだろうし。人によって全然ちがうでしょうね。でも振り返っても、僕がガチガチになったのはその2回ぐらいです。
たとえばライブで緊張しないようにするためには、準備の数を増やせばいい。リハーサルを何回も重ねて、ちょっとずつ大丈夫、大丈夫って自分に言い聞かせて。で、最終的には「ここまでやったんだから失敗してもいい」って諦められるくらいに持っていくと、もう平気ですね。
──中田監督は相葉さんを、「惚れ惚れするほどの自然体」と。常に人の目にさらされる芸能界で、自然体な魅力を放ち続けられる理由は?
うーん、自然体でいようと特に意識はしていません。でも、自分を保つというか、自分なりにルーティーンをつくって毎日生活はしているかもしれないですね。朝ジムに行ったり、仕事前に神社に寄ったり。何をお祈りするわけでもないんですけどね、なんとなくこう気持ちがいいというか。同じことをやることによって、一日のスタートが同じように切れる感じはします。
現場では、ものすごい熱と愛情を持ってその場にいるけど、座長だからこういなきゃとか空気をつくろうとか、そういうのはないです。