イラスト/石山好宏(AERA2022年9月12日号より)
イラスト/石山好宏(AERA2022年9月12日号より)

 マスクによる擦れは、シワやシミの原因にもなり得る。ワイヤーの先がマスクの内側に付いている場合は、それが皮膚を圧迫して刺激になってしまう。

 これから秋冬を迎えると、湿度が低くなる。乾燥しているところで肌がマスクで擦れると、より深刻な肌トラブルに見舞われる危険性が高い。

 前出の平田院長は言う。

「9月ぐらいに『肌が乾燥して困っている』とクリニックに来る人は、真夏の時期からすでに乾燥している場合が多い。真夏は汗をかいてベタベタしているので、乾燥しているのが目に見えていなかっただけで、実は乾燥している『インナードライ肌』だった、というケースがよくあります。夏の乾燥が秋冬の肌ダメージを深刻化させています」

 乾燥は浅い傷だ。だが、浅い傷が積み重なり、年月をかけて乾燥ジワになる。平田院長が続ける。

「紫外線が多いのはもちろん、保湿を怠りがちという意味でも、夏は肌の老化が始まりやすい時期です。『夏は暑いので化粧水しか塗りたくない』という気持ちもわかりますが、秋口の乾燥を防ぐために、今日からは一年中、乳液かクリームも塗って、保湿をがっちりしてほしいです」

AERA 2022年9月12日号

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