以前の「制限系」の健康食品は、ダイエット中の方や、どちらかというと健康に自信のない方、実際に制限が必要な病気をお持ちの方などが主なターゲットでした。しかし最近は健康な人や体力に自信のある方が、栄養成分をどんどんポジティブに取っていこう、という意識に変わりつつあるんです。
つまり、健康を保つために、制限して「OFF」した商品だけではなく、栄養成分を「ON」した食品を求める方が増えています。
ローソンでは、引き続き控えたいという声の多い「糖質」などのOFFも強化しつつ、「食物繊維が摂れる 梅しそごはんおにぎり」や「たんぱく質10g入りのむヨーグルトバナナ」など、ニーズが高くなっている「食物繊維」「たんぱく質」をONにした商品を発売しています。
皆さんも「制限」するばかりではなく、「栄養価をON!」の発想で、ご自身の食生活について考えてみてはいかがでしょうか。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2022年9月12日号