「黒田君は秘めるものが多いタイプです。本当かどうかは知りませんが、勝ったと思ったとき、ピシッと膝を叩いていたと聞きました。師匠も師弟トーナメントで優勝したとき、同じことをしていて(笑)。熱い男という面を黒田君は受け継いでいる。正直私はそうでもなくて(笑)。私は師匠の真面目さを受け継いだような気がします」
黒田が早指しなのに対して、斎藤は長考派だ。
「小学生の頃から長考する珍しいタイプって言われてました。慎重なんです。名前の通り? そうですね(笑)。普段の生活でも人よりゆっくりやるタイプで、将棋でもそういう性分が出ています」
(構成/ライター・松本博文)
※発売中のAERA2022年9月12日号では、斎藤慎太郎八段が「西の王子」と呼ばれたり、斎藤ファンが「鹿」を自称したりする理由にも触れています。