食費や洋服代、交際費といった「変動費」にメスを入れるのも重要です。ただ、一度に見直すとリバウンドが起きます。少しずつ、できることから1年ぐらいかけて行ってみてください。
投資も私は勧めています。
死ぬまで働くという選択肢もありますが、体調を崩すなどの可能性もあります。そこをカバーしてくれるのが投資です。何より年収が低いからこそ、しっかり自分で資産をつくるのが大切なのです。初心者にお勧めなのが、「つみたてNISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」といった税制優遇制度も使える投資信託。元本割れのリスクはありますが、10年近い長い単位でみれば安心です。
ただその前に、収入が低い方は「備え」として手元に現金を用意しておいてください。目安は少なくとも手取り月収の7.5カ月分。生活費の不足に備えた1.5カ月分と、病気や事故などで働けなくなった時の6カ月分です。手取りが14万円であれば105万円。大変だと思いますが、それぐらいを目標に無理をせず頑張ってください。
(編集部・野村昌二)
※AERA 2022年8月29日号
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