この先一週間も、関東から九州では大量のスギ花粉が飛ぶでしょう。東北でも来週は晴れて暖かい日が続くため、花粉の飛ぶ量が多くなりそうです。また、東京ではヒノキ花粉も飛散開始となりました。花粉症の方は万全に対策なさってください。
関東~九州は連日「大量飛散」 東京では「ヒノキ」も飛散開始
関東から九州にかけては、スギ花粉の飛散がピークを迎えていますが、この先一週間も連日のように花粉は大量に飛散する予想です。東京や名古屋、福岡では、一番多いランクの「非常に多い」日が続くでしょう。花粉症の方は万全な対策が必要です。
また、東京都の観測によりますと、多摩でヒノキ花粉を2月28日と3月1日に2日連続して、1平方センチメートルあたり1個以上観測しました。そのため、2月28日からヒノキ花粉の飛散開始となりました。(公益財団法人日本アレルギー協会 花粉情報標準化委員会の定義による。)
なお、2005年以降、2月にヒノキ花粉が飛散開始となるのは初めてです。
東北も花粉の量が多くなる
仙台でもあす(3日)とあさって(4日)は「やや多い」予想ですが、日曜日(5日)以降は「多い」となる予想です。東北地方では来週は晴れる日が続き、4月並みの陽気となるため、花粉の飛ぶ量が多くなるでしょう。
スギ花粉飛散のピークは、福岡で3月上旬にかけて、高松や広島、大阪、名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢、東京、仙台では3月上旬から下旬となるでしょう。今年は大量飛散が見込まれ、ピークの時期も長くなる可能性があります。
帰宅後の花粉対策 体についた花粉を室内に入れないために
花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。そのためには、帰宅した際、体についた花粉を室内にいれないよう、以下のことを心がけましょう。
①上着を玄関先ではたくなど、室内に入る前に、洋服や髪の毛についた花粉を、落としましょう。花粉症でない方も、このひと手間を心がけていただけると、花粉症の方にとって過ごしやすい空間を維持することができます。
②髪の毛についてしまった花粉は、シャンプーで洗い落とすのも効果的です。
③帰宅後は、すぐに、うがいをして、喉に流れた花粉を取り除きましょう。
④洗顔をして、顔についた花粉を落とすのも、おすすめです。洗顔の際は、眼や鼻の周りについてしまった花粉が、体内に侵入しないよう、気を付けてください。
⑤花粉を取り除くためには、鼻をかむことも効果的です。ただ、新型コロナウイルス感染防止のためにも、鼻をかむ前後には、必ず手洗いをしましょう。